「介護が必要になった!」その時にやるべきこと①(プロローグ編)

私たちは年齢を重ねることで、いつかは誰もが、日々の暮らしに何らかのサポートが必要になります。

そうなったとき、誰に相談しますか?
どんな手続きが必要でしょうか?
そしてどんなサポートが利用できるのでしょう?
費用はいくらかかるのでしょうか?

自分もいつかは直面するこの問題、何回かに分けて、わかりやすく解説します。

今回はプロローグ編です。

「老いる」ことは「問題」ではない

人は生まれた時から成人になるまで、たくさんの愛情と労力をかけて育てられます。子どもが成長することは周囲の人たちにとって喜びであり、子育ては生きがいの対象です。

対して「老いる」ことは「問題」として捉えられがちです。できていたことができなくなったり、強かったものが弱くなったり。

反面、知識や経験や見識が深くなり、人間性の面では円熟味を増します。

年齢を重ねるという事は、人間性の面で考えればとても喜ばしい成長だといえます。
ですが、身体的な能力は低下しますから、サポートが必要となるわけです。

子どもの成長に大人のサポートが欠かせないのと同じように、シニアに暮らしのサポートが必要になるのは当然のことなのです。

「老いる」ことそれ自体は、嬉しいこと、おめでたいこと、尊いことと理解したいものです。

ある日突然やってくる「介護」の現実

私たちは毎日の暮らしの中で、若干の不安や不自由を感じるようになっても、しばらくは自力で何とかなるものです。

しかし、何かのキッカケで急に問題が表面化します。
具体的には、配偶者との死別、子ども家族との別居、病気やケガ、仕事や社会的役職からの離脱など。

シニアの暮らしが崩れる主な原因は、暮らしの環境や生活のリズムの変化、体調の変化、役割の喪失です。

家族や周囲の人も、以前から気にはなりつつ、このような目に見える変化がキッカケで、「介護」が必要という現実が、急に目の前に現れたような心境になるようです。

早く気付いて、早く対応する

本当に多くの人たちが「急に問題が現れた」という感想を持っていますが、実は以前から、いつそうなってもおかしくない状態だったという場合が多いのです。

一緒に暮らしていると、日々の少しずつの変化に気付きにくいですし、離れて暮らしていると、さらに気付きにくいものです。
そう言われてみたら、あなたの身近なシニアにも、気になることが思い当たりませんか?

大切なのは、早期対応することです。

不安が小さなうちから適切な人に相談し、適切なサービスを利用し始めることをお勧めします。

今から取り組む、老いていく将来への備え

一番重要なことは、元気に(健康に)老いることです。
元気(健康)とは、身体、心、知能など心身の元気だけではありません。

仕事や人付き合い、社会的な役割や家庭内での役割など、社会的な元気も重要です。

最近では、驚くほど様々な情報やサービスがありますので、ぜひ調べてみてください。
キーワードは「健康寿命」「未病」「介護予防」「認知症予防」などです。

これらを意識して暮らすことで、少しでも元気に老いていきたいものです。

そして不安や不自由を感じるようになったときは、早めの段階で専門家に相談するなど、ちょっとしたサービスを利用し始めることをお勧めします。

「まだ大丈夫!」と思っても、早めに対応することで、問題の深刻化を防ぐことができます。

まとめ

今回は抽象的な内容になりましたが、次回からは具体的なケースごとに、どのように対応するべきかを考えていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回もぜひ、お読みくださいね。

川畑 誠志

日本福祉大学社会福祉学部卒業。社会福祉士。 20代から飲食チェーンの会社に勤務。35歳を機に福祉事業での起業を目指して、介護の現場に従事。新規社会福祉法人の設立に参画し理事に就任。特別養護老人ホームなど5事業所の統括施設長として新規開設に携わる。地域で頑張る小さな介護事業所を支えたいとの思いから独立開業。福祉事業コンサルとして、支援を続けている。 http://kurashi-lab.co.jp/

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