人を敬う気持ちは共通「音楽」と「終活」を通して心を繋ぐ

佐田麻美さんと吉川美津子さんと川畑誠志さん

シニアの豊かな暮らしを応援する情報番組「吉川美津子のくらサポラジオ」では、ボイストレーナーの佐田麻美さんにお話を伺いました。

音楽家のボイストレーニングから、シニアの健康づくりまで、幅広く活躍。

シニアの暮らしの相談にも対応できる、マルチなご活動をされています。

 

介護の現場・デイサービスなどで歌を歌う前に活用できる、腹式呼吸の体操も教えていただきました。

 

ボイストレーナーとしての活動

歌の先生、ボイストレーナーとして活躍されている佐田麻美さんの教室にはどういった方が生徒さんにいらっしゃるのでしょうか?

 

「歌が好きなことに年齢は関係ないので、生徒さんの年齢層は幅広いです。

もっと上手にカラオケを歌いたい方や、歌手になりたい方などさまざまです。

佐田麻美さんと教室の生徒さん

一番年年齢の低い生徒さんは小学校三年生の女の子です。

今度オーディションを受けて私は歌手になりたいのって、言っています。

楽しみながら元気に声を出しているうちに歌声が変わってきます。

 

一番年齢の高い生徒さんは77歳のおじいちゃまです。

歌がうまくなりたいとレッスンに通われています。

演歌はあまり好きじゃない方なので、歌謡曲が多いです。自分の青春時代の曲なんかを歌われます。

好きなこの曲をうまくなりたい、と。

歌を歌うことはとても体にも健康にもいいですし、『うまくなりたい』という向上心でいきいきとされています。」

シニアと歌と腹式呼吸

声を出す歌は、全身運動となってシニアの方にとってもいいことですよね?

 

「とってもいいと思います。

まずは呼吸が深くなります。

歌を歌うときは腹式呼吸を使わなければいけません。

イメージとしては、深い呼吸をたっぷり吸うというのが腹式呼吸です。」

 

ラジオの放送中に実際に腹式呼吸のレッスンをしていただきました。

 

「まずは、背筋を伸ばして、お腹に手を当てます
お腹を出すように深い呼吸をします。
口からストローで思いっきり吸い込むようにスーと吸います。

お腹が膨らみましたか?

息を吸ったときにお腹が前に出て、息をふうーっと吐いたときにそのお腹がぐーっと凹んでいきます。これが、腹式呼吸です。

もう一つポイントは肩や胸の力を抜くことです。

お腹だけで、お腹周りだけで頑張る。

歌を歌われない方でも、寝る前の仰向けの状態では自然と腹式呼吸になります。

その寝る前に意識してお腹が膨らむような深い呼吸をすると、血めぐりもよくなって健康にもいいです。」

 

介護の現場・デイサービスなどで歌を歌う前に、この腹式呼吸の体操をしてはいかがでしょうか?

終活の勉強のため福岡から東京へ

ボイストレーナーの佐田さんが『くらサポラジオ』に出演してくださった理由は、エンディング、終活にも関わっておられるからです。

佐田麻美さんの写真

福岡から終活を学ぶために上京してこられたいきさつを伺いました。

 

「地元の福岡でお年寄りが多いクラスを受け持っていました。

トータルで50名くらいのクラスで、一番年齢が下の方で多分40台後半から50歳くらいから一番年上の方は92歳の方までの年齢幅の方が毎週集まって、私のお教室に来てくださっていました。

いろいろな生徒さんとレッスンしていると、それぞれの生徒さんにヒューマンヒストリーや背景があって、色々な経験をされて今の歳になって、今こうやって毎週金曜日私に会いに来てくれるということを実感。

歌を使いながら生徒の皆さんと距離が縮まってきたときに、カラオケや歌以上にもっと寄り添っていきたいなと、何かをお手伝いできないかと思いました。

それがきっかけで、『じゃあ終活だ』となり、『勉強するなら東京で』と思い上京しました。」

 

ちょうど1年8ヶ月。これまでに色々な資格を取られています。

終活カウンセラー
供養コンシェルジュ
おくりびと検定
・・・

その中の、おくりびと検定について教えていただきました。

 

「おくりびとの知識です。その内容は、ご遺体の保湿というのがテーマでした。

自分の身内に何かあったときに対応できる知識だと思います。

知っておいて損はないと思いました。

なかなか日常では実践的には使わないものかもしれないですけど、怖くないなと思って。」

「音楽」と「終活」の共通点

音楽と終活という足場を持たれて、音楽やボイストレーニングはオンリーワンな立ち位置を着々と進んでおられます。

 

「音楽と終活は全然関係ないように思えるのですが、私の中では根っこの部分に『人を思う気持ち』という共通点があると考えています。

供養コンシェルジュの時も勉強させてもらった『ご遺族や自分の家族、相手を思う気持ち』というところが音楽と一緒です。

聞いてくれる人がいるから歌を歌いたい。
供養も自分の家族のため。
結局は自分のため。

人を敬う気持ちが音楽と終活とで、根源がとても共通していると私は思います。

心に届くもの、感じるものだと思うので、そこを融合させたい、と。」

今後の活動について

ボイストレーナーとして、終活カウンセラーとして今後の活動についてお伺いしました。

 

「今を楽しく生きるために、幸せに笑顔で生きるために、何かあった時でも怖くないように知識をつけていく。

歌を通して出会ったこのご縁で。

教室には不安を抱えている生徒さんも多いので、不安にならないように、色々な準備を元気なうちにお手伝いさせてもらい、終活を一緒にさせていただきたいと考えています。

もし何かあった時でも『一人じゃないよ』『怖くないよ』と言える。
私はそういうポジションでいたいと思っています。

歌を通して、心は繋がります。
それが、音楽のいいところです。」

 

鋭い感性をお持ちの佐田さん。とても自分に正直に生きておられます。
音楽、エンディング、介護、繋がっていくことを期待しています。

佐田麻美さんのラジオ出演は動画でも配信しています。ぜひご覧ください。
吉川美津子のくらサポラジオ ゲスト:佐田麻美様 第62回2018.12.2

川畑 誠志

日本福祉大学社会福祉学部卒業。社会福祉士。 20代から飲食チェーンの会社に勤務。35歳を機に福祉事業での起業を目指して、介護の現場に従事。新規社会福祉法人の設立に参画し理事に就任。特別養護老人ホームなど5事業所の統括施設長として新規開設に携わる。地域で頑張る小さな介護事業所を支えたいとの思いから独立開業。福祉事業コンサルとして、支援を続けている。 http://kurashi-lab.co.jp/

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