検索キーワード「介護職 辞めたい」が最上位!?
介護職への最新実態調査が示すものとは

先日、とあるWEB解析の結果を聞いて驚きました。

インターネット上での介護に関する検索キーワード。

最上位に「介護職、辞めたい」をはじめ、介護の現場で活躍する人たちからの、ネガティブな言葉が多数ありました。

介護の仕事は、本当にネガティブな環境なのでしょうか?

介護職への最新調査の結果をもとに、探ります。

「介護職は離職率が高い」は本当か?

介護の仕事と言えば、とても尊い大切な仕事であると考えられていますが、同時に「体がきつい」「忙しい」「人手不足」「ストレスフル」といったマイナスイメージも根強くあります。

介護職は離職率が高いと思われがちですが、本当でしょうか?

図を見ていただくと一目瞭然。全産業平均とあまり変わりません。介護職の離職率は、決して高くないことがわかります。

しかも採用率が高く、介護職の人数は増え続けているのです。

ではなぜ「人手不足」で「忙しい」のか?

「人手不足」の理由は皆様お気づきの通りです。

日本社会は高齢者が増え続け、要介護者の増大に合わせて介護保険サービスも増え続けています。介護職の人数は増えていますが、それ以上にサービスが増え、人手不足になっているのです。

「忙しい」原因は少し複雑ですが、ポイントは介護職の仕事内容が幅広いということ。

利用者様に対する援助だけでなく、記録や計画書などの書類が非常に多いこと。関係機関やご家族などの関係者との連絡調整が複雑なこと。送迎や掃除片付け、活動準備、組織内の会議や委員会活動などなど。

介護職の仕事は多岐にわたります。

マイナス発信され、誤解されたイメージ

近年、介護職に対してネガティブなイメージを持ちかねない情報が、テレビや雑誌などで多数発信されてしまいました。本当にそんな業界なのでしょうか?

図をご覧ください。

介護職を目指す人の思いがいかに仕事熱心で、思いがこもっているかがわかります。

私自身、とある小さな地方都市で新設の介護施設の施設長として、一度に70人の採用を経験したとこがあります。

たくさんの応募者を面接しましたが、本当に皆さん心優しく、志が高く、人間性豊かな人がほとんど。素晴らしい業界だと実感したことを思い出します。

介護職の本当の実態は、そんな人たちが懸命に働く姿だと思います。

まとめ

政府は「介護離職ゼロ」の目標を掲げました。その担い手である介護職は、今後ますます活躍が期待されます。厚労省では書類の簡素化やIOTの活用による職員の負担軽減を目指しています。また、資格を持たない人が働きやすくなるような入門資格の創設も検討されています。

これからは、介護職がいかに素晴らしい仕事であるか、それを発信していく時代にしていきたいと、強く思います。

川畑 誠志

日本福祉大学社会福祉学部卒業。社会福祉士。 20代から飲食チェーンの会社に勤務。35歳を機に福祉事業での起業を目指して、介護の現場に従事。新規社会福祉法人の設立に参画し理事に就任。特別養護老人ホームなど5事業所の統括施設長として新規開設に携わる。地域で頑張る小さな介護事業所を支えたいとの思いから独立開業。福祉事業コンサルとして、支援を続けている。 http://kurashi-lab.co.jp/

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