エピソード
今回はせんえつながら私がこの占いという仕事をするに至ったきっかけと、
そこに至る「過程」、そして「挫折」と「喜び」について
■とある占師の物語(実話)
として、少しお話させていただければと思います。
もし宜しければ、
最後までお付き合いくださいね☆
占いとの出会い
私はいわゆる霊感があるとか、見える、など
特殊な能力など持たない普通の子供でした。
そのため、特に占いにも興味を持ってはいませんでした。
しかし、高校三年生の夏、
占いと出会ってしまうのでした。
当時私は、学内でも比較的成績は良かったので、
あまり進学のことで悩むことはありませんでした。
しかし、私も思春期真っ只中。
恋をしていて、勉強も手につかないような時期もあったのです。
そこで思わず手にとったのが、
【占いの本】
でした。
今では、誰の何という名前の本であったか
覚えていないのですが・・・(たしか『ドラ〇もんの占い百科』だったような気が)
それからというもの、毎日、好きな子との相性や
自分の恋愛運を占っているうちにどハマリしてしまい、
結局、学業がおろそかになり、浪人してしまうハメに。
もちろん恋もうまくいきませんでした。
根がオタクなので、それ以降も興味を持って勉強している内に、
人間の深層心理についてとても関心を持ち始めました。
その結果、大学は地元鹿児島の人文学科心理学コースに
進学することにしたのです。
運命の日
そして、運命の日がやってきます…。
入学後、初めての学園祭で出し物をしなければなりません。
私たち心理学コースでは、毎年、占いが出し物でした。
けれど、当時は占いのできる生徒がおらず、
コンピューター占いで鑑定していたのです。
今年も、コンピューターでやると決まりかけたその時、
思わず
「私が占いできます」
と、挙手をしてしまったのです!
これが今後、私の人生を大きく変えることになります。
当時、私は簡単な占星術(星占い)をマスターしていたので、
1人100円で5分程度鑑定して、
簡単なおみくじのようなものを渡していました。
そうこうする内に、私が鑑定させてもらったカップルが
くっついちゃう!何てことが学内で噂になり、
翌年、その翌年も学園祭に占い師として参加し、
のべ400人の方々を観させていただいたのです!
これは私にとって、
とてもセンセーショナルな出来事でした。
だって、自分の言葉がお金になるのですから…
たとえ100円と言えど、立派な対価。
当時、実家から大学まで片道2時間半通学にかかっていた私は、
アルバイトをする時間的余裕がなかったのです。
・「人から喜んでもらえた嬉しさ…」
・「初めてお金をいただけた喜び…」
・「自分の言葉で人生が変わるかも知れない恐れ…」
・「得意分野で認められたことの誇り…」
さまざまな感情が私の心の中に生まれました。
つづく。
(脇田尚揮/ミンストレールグループ代表理事)