2、占いの基本とは
たくさんある占いの中で、何を選ぶといいでしょうか。基本的にはこのみで選んで構いません。しかしもしも何を選ぶべきかについて、敢えて言うとしたら、次の項目を参照下さい。
・命術…生年月日などから人の性格や運命を導く
(西洋)西洋占星術、カバラ数秘術
(東洋)四柱推命、紫薇斗数、九星気学
・卜術…よりしろを用いて状況を判断する
(西洋)タロット、ルーン占い
(東洋)易
・相術…方位や相を読んで、環境を見方にする
(西洋)西洋風水
(東洋)姓名判断、東洋風水、奇門遁甲、人相、手相
およそ基本的な占術をまとめてみましたが、これらの中から選ぶとしたら基準は
①生年月日から判断する命術は必須
マスターしやすいのは西洋占星術です
②偶然性のある占いでリピートに繋げる
命術は一度聞いてしまうと、相性を除いてしばらく占う必要がないので、変化する運気に対応する占いである卜術が必要になります。これをマスターすれば状況が変わることでリピーターが増えていくでしょう。タロットの大アルカナが基本的で取り組みやすいはずです
③方位や相に関する相術は、一気に稼ぐのに必要
会社設立や引越し、子供の名付けなどのように、人生の中でそう何度も訪れないイベントで効果を発揮します。もちろん単価も高めに設定できます。これを鑑定メニューに絡めることで、料金が2倍にも3倍にもなります。稼ぐ上でマスターしておくと心強いでしょう。人気があるのは手相、そして風水、姓名判断です。風水は方位が読めれば、ワンポイント風水のようなものでもいいかもしれません
・占いの基本習得には時間をかけないこと
⇒占いは実践的学問です。机の上のお勉強だけではプロにはなれません。薄めの本を一冊マスターしたら、あとは友達を鑑定したり、安価な料金で仕事をすることから始めたほうが早いです。だいたい30日、100時間もあれば十分です。ちなみに私の占い師デビューは、20歳の頃。大学の学園祭でした。心理学部の出し物で、お一人100円でした。3年で300人見て、路上デビュー(10分500円)した後、サロン鑑定をスタートした記憶があります
・わからなくても、自分の虎の巻があれば大丈夫
⇒お客様の前で鑑定中にわからなくなったとしても、自分で占いノートをまとめていれば開いてみるのもアリです。ただし、誰かが書いた本を用いて鑑定をすることだけはNG。自分のオリジナルであれば、それがオリジナリティーとなり、人気とお金につながります。
・占いの知識よりも本当に大切なことは「ブランディング」ひいては「経営力」
⇒占いに関してものすごく詳しい人がいます。しかし、その人はあまり稼いでいませんでした。なぜなら専門的すぎて、自分にしかわからないような難しい用語を用いていたからです。占い師はお客様に伝えるのが仕事です。自己満足してはいけません。わかりやすく自分をいかに魅せるか、そここそが稼げる占い師になる上で、真に大事な部分です。それはすなわち、個人事業としての一つの経営でもあるのです。
・本格的に学ぶなら師匠もしくは資格を活用するのも手
⇒日本人は権威に弱い民族であると言われます。○○先生のお弟子さん、△△の資格を持っているから凄い!と思う方も多くいらっしゃいます。それはある意味寂しいことですが、それを逆手にとるのも一つです。なぜなら師匠よりも売れればいいのですから。かの細木数子さんの六星占術ももとは師匠の占いを自分なりにリファインしたものなのですから。スタートのとっかかりとしては、権威付けもバカにできません。
つづく。
(脇田尚揮/ミンストレールグループ代表理事)