西洋占星術 初級編4 12星座
◆三区分
活動性質、行動形態による三分類の事を指します。
サインは活動して固定して、柔軟に変化して、また活動して固定して、柔軟に見て…と言う行動を繰り返します。この活動形態で分けると、サインは活動、固定、柔軟の3つに区別出来ます。
それを受けて3 つの区分は、活動宮、固定宮、柔軟宮と呼ばれ、行動の特性を表します。どの星座も3区分のいずれかひとつに影響を受けています。これらの区分はそれぞれ、春夏秋冬の4つの季節における特定のポイントによって定義されています。活動宮は新しい季節の始まり、固定宮ではその季節の重みが深まり、柔軟宮は季節の締めくくりです。
秋を例にして考えてみましょう。秋分は9月22日です。この日は太陽が天秤座に入る日でもあります。秋分を境に秋が始まりますから、天秤座は秋という季節の始まりで、活動宮ということになります。蠍座は秋の中ごろに始まるので固定宮です。そして太陽が射手座に入ると、秋は締めくくられるので、射手座は柔軟宮です。
・活動星座・活動宮(Cardinal)
牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座。
活動、活発、出発、運動、を表します。 自分の考えを優先し、新しい事を始めたり、スタートを切る事が好きです。自分から率先して動き始める性質の象徴であり、結果的に外から見ていると、活動的、積極的、自発的で時には攻撃的にうつります。
強い自意識や自己主張、指導力、迅速、即断即決、決断力などの要素を持ちます。自分の活動について、オンオフの切り替えスイッチのある星座、デジタルな星座…と言う例え方も出来るかもしれません。
考えるよりはまず動く…と言う感じで、スタートダッシュはしますが、ダッシュをかけた後の、持続力はそれほどではありません。同じ事の繰り返しには一番苦手で、飽きるとまた新しい視点を探します。
牡羊座 個人で活動
蟹座 グループで活動
天秤座 社交で活動
山羊座 社会で活動
・不動星座・不動宮(Ficsd)
牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座。
不動、安定、維持、定着、抵抗を表します。 自分の考えを優先し、今ある物を維持していったり、現状を保守する事が好きです。自分の活動姿勢に対しては、オンオフの切り替えスイッチのような物のほとんど無い星座…と言う例え方も出来るかも知れません。
結果的に職人気質や頑固、物事に対するこだわりが強いような印象になります。持久力、持続力、忍耐力、抵抗力、蓄積、継続などの象徴ですが、必ずしも変化 を一切しないと言う意味ではありません。まったく未知の方向に始める事に、抵抗感があるだけで、例えば今あるものの基本的な性質は変えずに、より良い形に コツコツ改良を加える…などは不動星座は得意です。
決断には時間がかかりますが、一度決めたら簡単にはあきらめずにがんばります。
牡牛座、物質を保守
獅子座、自己表現を保守
蠍座、 信条を保守
水瓶座 ライフスタイルを保守
・柔軟星座(変通星座)・柔軟宮(Mutabl)
双子座、乙女座、射手座、魚座。
柔軟、変化、適応、対応を表します。他人の考えを優先し、それに対応したり、外界の状況にあわせるのが上手です。方向性が違うだけで、活動星座も不動星座も、自己中心的といえば自己が中心です。そしてその分類で言うのなら、柔軟星座がいわゆる他者中心的と言えるのですが、自分が変わるとか、自分が無いとか言う事では無いですから、他者優先的…といった方が、より近いかもしれません。
悪く出るとマイナス思考になったり、忙しく動き回る割には、自己の達成感のような物が感じられない、自己矛盾に陥るなども起こりかねませんが、普通は適応力が高く、人とのコミュニケーションやサポートに能力を発揮します。
双子座、情報に柔軟
乙女座、仕事に柔軟
射手座、思想に柔軟
魚座 人情に柔軟
つづく。
(脇田尚揮/ミンストレールグループ代表理事)
次回、第35回「四元素」は来週月曜日に掲載予定です。