ゼロから売れっ子占い師になるためのメソッド 第35回

今年で占いを始めて14年目になる筆者が、ゼロから占い師を目指す人のためへのメソッドをレクチャーするコラム。地方アーケードの路上でワンコイン(500円)占いからスタートした経歴の持ち主ゆえの、占い師として活躍するための誰でもできる方法論を拙著より抜粋し余すことなくお伝えいたします。今回は第35回「12星座の4エレメント」についてご紹介いたします。

◆四元素

地水火風の四元素の性質による分類。

西洋占星術では物を基本的な4つの元素に分けます。比喩的な意味まで含め、火、土、風、水の四元素に象徴される、四つの状態や性質があると考えます。四元素はタロットの小アルカナなどにも対応するとされていますが、これはユング心理学などで言うところの直感、感覚、知識、感情の四つのタイプと重なります。

黄道十二星座でみると、それぞれ三星座ずつ各要素に当てはまります。また、元素は四つですから、男女二区分で分けると火象サインと風象サイン(直感と知性)が男性星座で、地象サインと水象サイン(感覚と感情)が女性星座になります。これは発想や発動原理の根本やスタート地点、典型的な女性性、男性性の流れで行くと、こう見る事が出来る。と言う、基本形や目安のような物と考えたらいいと思います。

・火の星座 牡羊、獅子、射手座 火=直感、精神。
直感と精神、また底に付随する創造、行動、衝動、情熱。男性的で積極的な情熱。想像と破壊。明るく陽性な行動原理で直感的。精神性、創意工夫、アイディア、情熱、野心などという要素を持ちます。

燃える炎に象徴されるエレメントであり、高い理想や志、精神性、また楽天的な野心、勇気などを表します。火だけが触れる物を積極的に変える性質を持ってい ます。直接火に触ったら火傷してしまいます。時には攻撃的や侵略的にまでなったり、破壊エネルギーにもなりますが、その事が裏返せば創造を生んで、新しい 物を作りだし、求めて、停滞を打破してゆきます。瞬間のひらめきと独自の情熱性を持ち、そのために追従よりは先頭に立ったり、自分で切り開く事を望みま す。

クリエイティブな直感が発揮されると牡羊座、創造的な情熱に象徴されるのが獅子座、深遠な精神性を織り成すのが射手座です。

・地の星座 牡牛、乙女、山羊座 地=感覚、物質。

感覚と物質、またそれに付随する堅実、安定、現実。女性的で受動的な感覚、現実主義。実際的で、物事と物質を、感覚と快不快で判断します。五感、実利、努力、目的意識、堅実、固定的、頑固といった要素を持ちます。地に象徴されるエレメントで、これは四元素中、唯一形があってつかめる物です。

 

地の星座は感覚を使って、物質からの情報をキャッチしてゆきます。そのため現実的で実際 的、用心深く、努力や持久力はありますが、判断基準は抽象的な観念や理屈ではなく、実際に見て触れて、確かめてそこから感じ、受け取れる、五感の感覚での 快不快の判断になります。

感覚吸収能力が発揮されるのが牡牛座、それを現実的に分析して行くのが乙女座、堅実な実利、目的に還元してゆくのが山羊座です。

・風の星座 双子、天秤、水瓶座 
風=思考、知性。

思考と知性、またそれに付随する知識、情報、理論。男性的で能動的に知性を重んじ、理論、情報、客観、物事の分析や話す事を好みます。知識、情報、知性、論理的、自由奔放、冷静、広く浅い交際、やり取りなどという要素を持つ風に象徴されるエレメントです。

見えない物のうちの男性的な部分が、風象サインのエレメントです。さわやかで自由奔放、知識、知恵、理性、論理を司る、社交性のサインです。
風象サインは実体がなく、身軽で進退はすばやく、人の間を渡り歩いて情報をキャッチして分析、知恵と理性で道を切り開き、物事の裏や本質を探り当てます。

 

会話や情報収集能力を発揮すると双子座、それを社交や美意識に活かして行くのが天秤座、知恵を活かして個性的な発現に還元していくのが水瓶座です。

・水の星座 蟹、蠍、魚座 
水=感情、情感。

感情と情感、情緒、主観、フィーリングから霊感などの、気持ちの動き、好き嫌いの感情を重視します。自由自在に姿を変えて、浸透してゆく水に象徴されるエレメントで、情緒、感情を優先します。優しく同情的で、風象サインの反対で、狭くても深い関係を好み ます。見えない物のうち受動的で女性的な物、受け入れる物、合わせる物や、合わせるために自己が変化する物の象徴が、水象サインです。

 

海には穏やかな日も大波が荒れ狂う時もあります。水は潤いを与える物、無くてはならない必要な物、大切な物である一方、大波となれば全てを飲み込み破壊する、激情の象徴でもあります。四元素中、自らが最も変化する物、それによって印象や様子が変わる物が水象サインです。

感情豊かな同情心を発揮出来るのが蟹座、それを一つの対象に掘り下げて感情移入できるのが蠍座、反対に対象を広げて、より芸術や霊感の世界にも感応するのが魚座です。

 

つづく。

(脇田尚揮/ミンストレールグループ代表理事)

次回、第36回「12星座の性格(前半)」は今週金曜日に掲載予定です。

 

株式会社 ヒューマン・ライフ出版 代表取締役 ミンストレールグループ 代表理事 株式会社 人とくらしラボ 取締役 占い歴15年、心理カウンセラー、首座僧侶、企業危機管理士 現在30社の取締役・顧問を務める。

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