じいさんのスケベは生きる力!目指せスケベ解禁の介護現場【女性読禁!】

 最近は妻よりお年寄りに触れています!なにか?

 “スケベ” “やらしい”・・・
私には全く無関係なことを書き進める今回の章。テーマは、“スケベじいさん”です。このスケベ領域、実はなかなか踏み込んだ調査がないんです。しかし、私が介護現場にいて経験上思うことは “スケベな人はあまりボケない”そんな印象があります。 
※セクハラを推進しているわけではありません。見落としがちな高齢者の性的な刺激の未知なる「力」を唱えたコラムです。

じいさんが 股間洗われ 覚醒す!

認知症について真面目な感じの「DHA(ドコサヘキサエン酸)の効果」や「地域実態調査」や「煎茶の効能」や「ポリフェノール」などには学術的な調査が実施されています。

 「生活習慣」についても調査は多いです。「睡眠とボケの関係性」や「一日の歩数を計りその後の認知機能の追跡調査」や「高齢者の就労と医療費の関連性」や「老人ホームでのDHA入りソーセージ継続摂取と認知機能の追跡調査」など・・・・国、民間が相当なお金を使って、様々な調査を行っています。

 ところが!この“スケベじいさん”については、有効な調査を国、民間が実施したと聞いたことがありません!例えば、「“スケベじいさんと認知機能の関係性の追跡調査”」や「“性欲と身体機能の関係性”」や「“勃起の成立と身体機能の相互関係”」なんてやっていません!

ぜひ、この未知のテーマである“スケベじいさん”を様々な視点で調査してもらいたいと思う次第です。そうしたら、医療関係者がまったく予想できない結果が出て、認知症予防の核心に迫ることができるのではないか!と思います。

しかし実際、調査はしにくいですよね。学者、研究者がするわけですからちゃんとした調査でなければならないし、データも主観的なものでなく客観的なデータにならなければならない!スケベの数値化なんて難しいそうだし、人それぞれのスケベの感覚は違う!

 仮に厚労省の官僚が取り組むとします。 まず“スケベ”の定義!ここからもう大変!
官僚O「スケベってなんだろうな?脳がどうなったらスケベ状態なのかな?」
官僚A「まずスケベなことを考えるとどんな脳波がでるのか調査しましょう!」
官僚B「それはいい!客観的にスケベを捉える事ができますね!それじゃ、なにでスケベなことを考えさせますか?」
官僚C「自分の好きなスケベな本を持ってきてもらうはどうか?」
官僚D「それだとスケベに差が出るぞ!一緒な本でスケベなことを考えてもらおう!」
官僚E「じゃ、私がさっそく由美かおるの本を探します。」
官僚F「由美かおる?私には“笛吹けど踊らず”ですよ!」
官僚O「そうじゃなくて、そもそもスケベって脳科学的にどうかが大事じゃないのかな?」云々・・・

 

スケベな人はボケない!?

さて、話がそれましたが、私が介護現場にいて経験上思うことは “スケベな人はあまりボケない”そんな印象があります。 

根拠?・・・ないです・・・・。私の仮説というか持論になります。今まで関わった方にこんな人たちがいます。

例えば、86歳のおじいさんと私がテレビを観ていた時、画面に女子のスケートが映し出されました。ミニスカートの可愛い女性がテレビに映っています。するとテレビに近づいて、画面を下から上にのぞいて「パンツが見えんわ!」といいました。

また別の人のケース。90歳のおじいさんは歩くとふらつくので、女子職員が歩行介助をします。すると決まって肘がオッパイに触れてきます。それもちょっと不自然に。女子からあの方はわざとじゃないかな?と疑問の声が。私は「そんなことはない!そんなことをする方じゃない!」と今度は私が歩行介助をすると、なぜか?まったくふらつくことがありませんでした!実はオッパイが大好きなスケベおじいちゃんでした。

83歳のおじいさんのケース。陰部に湿疹がでました。女子職員に塗り薬を渡して塗ってくれ!と陰部を突きだします!自分でできるのに・・・・・・。

99歳のおじいさん。女子職員が「おはよう」と顔を近づけるとキスをしようとする等、枚挙にいとまがない!

嗚呼!スケベ万歳です!

 

スケベじいさん達の共通点

このスケベじいさん達の共通点が三つあります。

 

一つ目 “ボケていない事”です。まだまだいける感じです。99歳のおじいさんは96歳までバイクの運転をしていたといいます。この皆さんは女子を見るとついついスケベなことを考えるのでしょうか?かといって女子職員をばかにしたり、見下した発言もありません。ただただ女性の体に触れたい、スケベな話がしたい・・・それだけです。

 

二つ目  “コミュニケーション能力”が高く維持されているように思います。社交的で、人の輪に入ることが自然です。多少の差はありますが、女子職員とも和気あいあいと楽しそうにいろいろ話ができます。

もともと色を好み、普段からスケベな話をしていた方が、歳を取ってから恋心を抱く可能性は高いと思います。恋をするにはコミュニケーション能力が必要です。恋愛の駆け引きなんてかなり高いコミュニケーション能力を持っていないとうまく行きません。

ある時、おじいさんが私にあるお願いに来られました。「施設長!わしはあの木村さん(=利用者・仮名)が好きになってしもうてな。写真を一緒に撮ってくれないか!」と。

私は「気持ちはわかりました。絶対内緒ですよ!秘密にしてくださいよ。男と男の約束ですよ!」と固い約束を交わし、さりげなくツーショットをパチリ!その方に差し上げました。

かなり嬉しかったのでしょうか、つい一緒に撮った木村さんにあっけなくバラしてしまいました。すると木村さんに「やめてよ!気持ち悪いわ」と言われてしまいました。

その後、おじいさんは私のところに来て「嫌われたかな?機嫌を損ねたかな?」と心配しながら落ち込んだ様子。

恋は駆け引き!感情を大きく揺さぶります!これが本来の他者交流による究極の刺激かと思います!足し算、引き算のプリントによる脳トレーニングが流行っていますが恋愛感情、スケベ根性が一番の刺激のような気がします!そのおじいさんの恋の結果は、結局今まで通り変わらずの仲の良さです。

 

三つ目 “笑顔が多い”です。そんなキャラクターだからでしょうか?周りの人もついつい笑顔。スケベな方に共通する “コミュニケーション能力が高い”と“笑顔が多い”これがもしかするとボケ防止につながっているのでしょうか?

まさにスケベ万歳!これはあくまで、私の経験と観察によるものです!お金を掛けた調査・研究はしておりません。あしからず!

 

目標はスケベ解禁の介護現場!

さて、次はもっと現実的な話?です。ADL(排泄、歩行、風呂、食事、整容等生きて行くための最低限必要な生活遂行能力)が介護現場では重要視されます。それら生活遂行能力の向上を目標に介護を考えます。介護現場ではそれらがどのくらいできて、どのくらいできないかが焦点になりがちです。さらに介護現場では“生きがい”とか“その人らしさ”も焦点になります。

正直な話、ADLを成立させるためには、手足の筋力、認知機能、そしてやる気が重要です。やる気があるから、手足を強くしたいとなります!やる気とは生きる力であると言い換えることが出来ます。

であるとすればですよ!男として忘れてほしくない機能がありますよね!なにか?というと・・・・“勃起”です。 やる気の証!“勃起” 足の筋力が強くなったとか腕の力が強くなったということももちろん大事ですが、“勃起”の復活は何よりも生きる力に結びつくのではないでしょうか?

仮に勃起しなくても、そのプロセス(スケベ心を満たす環境:大人向け雑誌の常備、女子職員とのY談、女子職員にスケベの理解を求める活動、風俗との連携への挑戦、下ネタ会話)を進み続けることに、意味があると思います!ちなみに私の関わっているデイには、大人向け雑誌は普通においてあります。

目標は「スケベ解禁の介護現場」です!

自立支援という言葉が介護現場では飛び交います!勃起支援はある意味本当の“自立”(うまい!)といえるのではないでしょうか?

“下ネタと 褒める言葉が ボケ防止!”  笑門介護 中村学 

 

日本福祉大学中退。元吉本興業芸人、在宅介護の地獄を経験後、介護の世界へ。デイサービス施設長時代に組織改革。就任1年2か月後に「日本一笑いのデイサービス」としてNHK始め計4回テレビ取材。著書:「笑う門にはいい介護」は宮根誠司の推薦本。現在、介護統括部長。全国で講演活動中。BSSラジオで介護情報発信中。介護福祉士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター1級、介護アンガーマネジメントファシリテーター。

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